多摩美術大学情報デザイン学科 IDD 1年生 『 ビジュアルランゲージ』

課題:新しい牛乳のカタチ


高崎 李胡 (Riko Takasaki)

ミル子

幼児向けのお出かけ用の小さな牛乳をコンセプトに作られた「ミル子」。レトロ感のあるデザインでほのぼのとしたほっぺがふっくらした女の子「ミル子」の顔が “MILKo”の文字絵になっているのがとても可愛らしい。小さな発見があるところが幼児向けとしてとてもいい。更に機能面でも、飲むときに牛乳が飛びださいようにサイドにあるミル子のほっぺを引き出して持って飲むという工夫も良く、展開図をそのままポスターにしたところが図画工作的で切って組み立てたくなるワクワク感に広がり更に幼児の心をくすぐるデザインになったと思います。( 講評:三沢紫乃)


KOU Chiryon (コウ チリョン)

PREMIUM MILK

https://pastelpink727.wixsite.com/my-site-3

ステッカーにもなるラベルは余った牛の餌(藁や穀物)から作られているというコンセプトの環境を配慮した牛乳「PREMIUM MILK」。飲み終わった後は綺麗に瓶を洗って使うこともでき、ラベルも綺麗に剥がせるというのもポイント。自分の身の回りのものやインテリアにステッカーとして貼って楽しみながらずっと大事にしたいという想いは身近な色々なものが自分にとっての ”特別=PREMIUM”になると感じました。商品のロゴが瓶から飛び出して色々なところに自由に旅をしていくようで発信としても新しく面白いと感じました。(講評:三沢紫乃)


前原 健太郎 (Kentaro Maehara)

ぎゅーっと にゅーっと

「ぎゅーっとにゅーっと」。言葉の発見がいっぱい詰まったとても面白い牛乳が出来上がりました。「ぎゅーっとにゅーっと」からは “搾りたて”が伝わり、その上下に添えられた「ぎゅぎゅぎゅぎゅ」からは “濃厚”が伝わります。文字組みと音に着目したアイデアが素晴らしく、ひらがなの面白さと可能性を最大限に引き出したデザインになったと思います。また、パッケージという立体を生かし、側面に「ーっとーっと」を配置し表面に「ぎゅーにゅー」を配置している構造もまたよく考えられていました。文字だけでど真ん中の牛乳が出来上がったと思います。(講評:三沢紫乃)


池田 准登 (Jyunto Ikeda)

Next MILK

ゲーム中毒の若者を健康へと導くための全く新しいノンエナジードリンク『Next MILK』。目に飛び込んでくるデザインはまさにエナジードリンク。そして敢えて”non energy drink”というコピーを添えることで睡眠不足に悩む若者に深い眠りをもたらすエナジードリンクに対するアンチテーゼとなる商品にしたことがとても面白い。コンセプチュアルな力強い商品を生み出してくれました。スタイリッシュなインパクトのあるデザインでありながら、”MILK”の文字を強調し牛乳らしさをしっかり出せていました。CM動画の完成度も素晴らしかったです。(講評:三沢紫乃)


眞鍋 咲紀 (マナべ サキ)

紅茶とコーヒーのミルク

「紅茶とコーヒーのミルク」というとても分かりやすいネーミング。”ミルク”のロゴがティーカップ&ソーサーになっていて “紅茶とコーヒー”の文字が湯気になっているロゴの構造が更にまた分かりやすくシンプルで、強さと優しさがあるパッケージが出来上がりました。ロゴのコンセプトを説明する動画がとても優雅で香りが漂い素敵な仕上がりになっています。ロゴの作り込みと側面のレイアウトの丁寧さも良く、濃紺と褐色の組み合わせも「紅茶とコーヒー」を分かりやすく表現できていました。(講評:三沢紫乃)


松村 遥花 (Haruka Matsumura)

ひといきミルク

働く女性に仕事の合間に飲んでもらいたいというコンセプトの「ひといきミルク」。女性の手に馴染んでほっとする気持ちになれる筒状のパック形体を選び、大人の女性らしさと見た目でもリラックスして欲しいという思いから白を生かすシンプルな見た目にしたところも良かったです。ブランドマークのイラストとポスターのコピーがシンプルだからこそ強く引き立ち、白と黒のみで牛乳らしさも表現され、すっきりと削ぎ落とされた分かりやすい商品になったと思います。(講評:三沢紫乃)


小林 楓果 (Fuuka Kobayashi)

こどもみるく

子供と親が一緒に可愛いと親しみをもてるような牛乳を目指して作成された「こどもみるく」。全面がまるで絵本の様な可愛らしさ。牛乳をいっぱい飲んで満腹になった、まんぷくライオンがメインキャラクターというのも微笑ましいです。サブキャラクターまで登場しとっても楽しい牛乳が出来上がりました。鮮やかな色合いを意識しているところも良く、また、子供がお絵描きや粘土細工などでも作りやすいシンプルなキャラクターになる様にと、実際に粘土で作ってくれたプレゼンテーションも素敵でした。牛乳を飲んだ後も様々な形で親子で楽しめる様子が伝わってきました。(講評:三沢紫乃)


福島 愛彩 (Arisa Fukushima)

Silky Milk

“植物性ミルクのブランド”をテーマにした「Silky Milk」。5種類ものアイテム展開を考えてくれました。同じブランドの世界観を持たせながら、アイテムのフレーバーに合わせてそれぞれが違う分かりやすいロゴデザインを作り込めたところが良かったです。何よりも最終的にアウトプットした5アイテムを紹介するムービーのクオリティーが高く、大きなモニターで見たくなるような臨場感と躍動感があり壮大な世界観にまで広げてくれました。伸び伸びとした自由な発想がとても気持ちよかったです。(講評:三沢紫乃)


横江 唯 (Yui Yokoe)

しぼっちゃってください

売り場に並んでいたら思わず2度見しちゃうような、手に取ってしまうような、そんなパッケージが作りたくてデザインしたという「しぼっちゃってください」。全てが手描きで作られた肩の力が抜けたほのぼのと微笑ましいパッケージとCM動画は誰もを笑顔にします。スクイズ性が高くて絞ると出てくるというPE容器をわざわざ使っているのも面白く、密閉されているので鮮度も保てるという裏付けもグッドです。 しぼりたくなっちゃいました。(講評:三沢紫乃)